活動内容・入会案内

【保存会概要】

　「陸羽東線シゴハチ歴史保存会」は、令和2年10月14日の「鉄道の日」に設立いたしました。なお保存会の名前は、大崎市・美里町・最上町・舟形町・新庄市を連ねる『陸羽東線』沿線の広域的な発展を願い、親しみやすさを込めて蒸気機関車の形式名C58形の愛称である『シゴハチ』を、鉄道史と密接な関係にある郷土の『歴史』を大事にしたいという想いから、この保存会名といたしました。

　また蒸気機関車の単なる保存では「地域の宝」とは成りえません。そこで当保存会では教育関係者様や郷土の歴史や文化に造詣が深い方々、地域活性化にご尽力されている方々からのご協力を頂きながら、教育的観点・歴史的観点・地域活性化など多方面の可能性から保存の在り方について検討・研究・提案・実行します。

　なお当保存会には、2017年の陸羽東線開業100周年の際に開催された「全線開通100周年記念陸羽東線展（主催：東北福祉大学、協力：大崎市教育委員会、東日本旅客鉄道㈱）」にて、記念講演を務められた大崎市古川出身の眞船直樹様（北海道大学病院医師・酪農学園大学名誉教授・元北海道鉄道文化協議会運行部長・National Railway Historical Society Roanoke Chapter Member（ｱﾒﾘｶ合衆国））を筆頭に、「地域づくりと住民の学習活動」を研究活動とされている東北福祉大学教育学部・星山幸男様（同大学鉄道ステーション運営委員長）、宮城教育大学・棟方有宗様の御三名に保存会特別顧問としてお立ち頂いております。

【保存会活動理念】

・蒸気機関車に託された過去の人々の想いを遵守し、蒸気機関車と共に歩んだ郷土の歴史を尊び、

　未来ある子供たちの笑顔に繋がるために様々な行動を行っていきます。

・蒸気機関車を未来にしっかり伝承すべく、保守・清掃活動を定期的に実施していきます。

・蒸気機関車を通じて地域の方々との交流の場を企画し、地域発展に貢献できる企画を立案していきます。

・他の鉄道保存会や、「歴史文化」をテーマとした他の団体との交流を行い、相互発展を目指します。

【保存会活動方針】

　陸羽東線シゴハチ歴史保存会は、「宮城県大崎市内に静態保存されている蒸気機関車C58の保存維持活動を通じて地域交流・広域交流による地域活性化を促進し、また、戦争や経済成長等と共にあった蒸気機関車の近代史を通じて平和・歴史・郷土史教育に寄与する」という保存会の設置目的を十分認識したうえで、全国の鉄道保存団体や文化団体等の特徴・経験・ノウハウを活用し、以下を重視して保存会を運営します。

(1)広域的(グローバル)・地域的(ローカル)を連携した”グローカル運営”

　全国の鉄道保存団体、また陸羽東線沿線の美里町・山形県新庄市・山形県最上町等の広域的な関係性を密にし、より効果的・効率的な管理運営に努め、また蒸気機関車保存車両地域の方々のご理解ご協力のもと、地域の方々の地域活性化に役立ち地域と共に発展する、広域的(グローバル)・地域的(ローカル)を連携した”グローカル”な保存団体として柔軟な運営を図ります。

(2)不断の努力による継続的改善

　蒸気機関車の持続可能な保存管理にあたっては、市民の蒸気機関車に対する認知及び理解向上のための努力を継続することが重要と考えます。保存会には大崎市公共施設を長年に渡り安全かつ適切に管理してきた実績と豊富なノウハウを有する会員がいるほか、地域活性化に尽力している会員、多種多様な業種に所属している会員がおり、実直かつ多角的な視点から的確に問題に対応するよう常に運営内容を見直し検証することを通じて、管理運営の継続的改善を図っていきます。(PDCAサイクルの活用)

(3)適切な市民協働によるパートナーシップの構築

　当保存会は、「大崎市話し合う協働のまちづくり条例」を最大限発揮できるよう市との適切なパートナーシップを構築し、信頼関係のもと連携して、蒸気機関車保存維持を通じた地域住民の学習・文化活動としての拠点を創造することで、老若男女を問わない市民参加型の地域の活性化を図っていきます。