【お知らせ】岩出山中学校全校道徳授業について

令和4年5月12日(木)、岩出山中学校にて「故郷のシンボル シゴハチさん」をテーマとした全校道徳授業が「地域の一員として故郷のシンボルであるシゴハチさんの歴史を知った上で保存か解体かについて意見交換を行うことで、地域社会をより良いものに発展させていこうとする自覚を持たせる事」を目的として開催されました。なお当保存会からは代表の大場が岩出山中学校様にご招待いただき、授業参観させて頂きました。


これまでのSL保存運動について新聞記事を事前に見た生徒たちの意見は下記の通りです。

このアンケート結果の理由について、生徒たちは異なる意見も尊重しながらしっかりマイクで発表されていました。下記にその内容を掲載いたします。


道徳授業は「どちらが正しい」を決めるために行うのではなく、相手の考えを尊重し知ることに重きを置いております。保存を訴える当保存会としても生徒達ならではの視点で保存・反対意見を知れたことは大変嬉しく感じております。

その後、先日放送された「Oh!バンデス」の番組が上映され、それを見た生徒たちからは「戦争を生き延びてきた歴史は知らなかった」「解体という考えだったけど保存したほうが良いと思った」等々、改めて建設的な意見をしっかりと発言してくれておりました。


なお岩出山中学校では5/10に南三陸町の震災遺構・防災対策庁舎を見学訪問されており、カタチあるものとして残していくことの大切さについても話されておりました。



また岩出山中学校生徒会の生徒からは「岩中生徒会」として何ができるか?という視点から、校内署名活動を行ってくださることとなりました。

授業最後にご紹介に与り、下記のメッセージを生徒の皆さんに送らせて頂きました。

「今日は皆さんの保存や反対の意見を聞くことができて大変うれしく感じております。私は同じ陸羽東線で結ばれた山形県新庄市で生まれ、大崎市の隣の山形県最上町で育ちました。皆さんの住む岩出山にあるSLは、私のお父さんお母さん、おじいさんやおばあさんも見てきたものです。しかしもうおじいさんもおばあさんもこの世にはいません。しかし大切な家族と同じ時代にあったSLに触れるともう会えない家族と触れ合えるような気がしています。

今日、”維持していくにもお金がかかるから、解体したほうが良い”と話してくれた生徒さんもおりました。ちなみに綺麗な状態で保存されている仙台市の蒸気機関車の保存会さんに話を聞きに行きました。保存会さんの維持費用はゼロ円なんだそうです。これはSLに限らず、どんなものでも放っておけばどんどん悪くなります。汚くなります。だけどどんなものでも定期的に大切に大切にしていけば大きなお金はかかりません。大事なのは、ここ汚れているなぁとか、危ないなぁとか思ったら、どうせ誰かがやるから良いだろうと思わず、自ら率先して動くことだと私は思っています。そうすれば地域はもっともっと魅力的なものになっていくと思います。

皆さんも知らないや分からない事があればどんどん自ら調べていってみてください。きっと学校の先生も皆さんのお父さんお母さんも地域の方々も助けてくれると思います。そうした大人に育っていってくれればとても嬉しく思います。」

地域の課題に子供たちが「地域住民の一員」としてしっかり向き合い、異なる意見を尊重しながらしっかり自分の考えを述べる。保存会が望んできたカタチをこれからの未来を築いていく子供たちが体現してくれた事に、このSL保存運動の中で一番感動している次第です。

●河北新報(2022年5月22日掲載記事)

陸羽東線シゴハチ歴史保存会・陸羽東線シゴハチの里PROJECT

陸羽東線シゴハチ歴史保存会では、大崎市内に静態保存されている蒸気機関車「C58」の保存活動として、 「陸羽東線シゴハチの里PROJECT」を展開しております。