【保存事例】夕張鉄道25号機(北海道)
大崎市のように荒廃した蒸気機関車を解体しようとした行政はたくさんありますが、それでもしっかり保存修復できた実例のひとつをご紹介します。
以下記事の引用となります。
北海道鉄道観光資源研究会の永山代表によると、このペンキ塗りの成果は4つあるそうです。
1.機関車を守ることができた。
2.参加者が楽しむことができた。
3.長沼町の負担がとても少なくて済んだ。
4.長沼町青年団体協議会の若いメンバーが、機関車に愛着をもつようになった。
地元の若者にとって、この機関車は生まれたときからここにあるもので、それがどういう意味をもっているのかなど、さほど考える機会もなかったことでしょう。しかし、合宿形式での作業をするにつれ、かつて地元を走っていた機関車に愛着が湧いてきたのであれば、これは何物にも代えがたい成果でしょう。
その結果、今年から毎年9月を「長沼SLの日」とすることになり、毎年合宿形式でこの機関車のメンテナンスを続けようという話しになっているそうです。また、今年の作業では、運転室まわりと炭水車を中心とした補修をすることで打合せを進めているとのことです。
今後、さらに状態が良くなっていくことが期待される夕張25号機ですね。
このように、皆の手で綺麗にしてあげるという事がその後の保存していくために必要な「気持ち」すらも芽生えさせてくれたことがわかりますね。
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